夏に向けてメンテナンス

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メンテナンスもだいぶ進んだ。

下の写真は、マストトップにあるウィンデックスとアンカーライトが壊れていたので、

取替え作業でマストに登っている時に撮ったもの。

 

 

マストに登るためのハシゴも作った。

市販のハシゴもあるが、それでは絶対に登れないという代物。

ボースンチェアというのもあるが、それはウィンチで持上げる仕様なのだが、

大人をマストトップまで持上げるのは大変な重労働で、

乗る方も、持上げる方も、全く気乗りしない。

それで、ちゃんと登れるハシゴを作ってみた。

不安感も無くトップまで登ることが出来た。

 

2014.6.29

メンテも進み、天気もいいので海に出てみる。

前オーナーが残していった、故障でお蔵入りオートパイロットも奇跡の復活。

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相棒は、機械設計製作のスペシャリスト。

当然、修理などはお手のもの。

なので、直って当たり前かもしれないが、

本人が手を叩いて喜んでいたから、やはり奇跡なのかもしれない。

その相棒と美人のお嬢さん。

ディンギーで鍛えたヨットウーマン。

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オートパイロットがあると助かる。

セールの上げ下ろし時や、長い航海の時にティラーを持っていなくてもいいというのは、

魔法のように素晴らしい。

 

もう1つ素晴らしいものがある。

NewPecという電子海図。

海図をパソコンで見れる。

データ量が豊富だし、パソコンだからいろいろなことが出来る。

位置が正確に分かるし、暗礁や定置網に近づくと警告を鳴らして知らせてくれる。

今回、新しくGPSプロッターを購入しようとしている時に、

NewPecがいいらしいというので調べてみた。

最近出来たらしい。

日本はもっと海洋国家らしくなってしかるべき、と思っているが、

ちょっとだけ進んだ印象を持った。

あの時にこれがあれば。

昔、式根島へ行こうとしていた時のこと。

満天の星空に頻繁に流星が現れる(ペルセウス流星群だった)。

しかし朝方になると自艇のバウが霞むほどの濃霧になり、

もうかなり島に近い筈だが何も見えない。

島が急に顔を出すかもしれない。

座礁が怖くて進めなくなったことがあった。

自分がウオッチの時だった。

まだ寝ている仲間の非難を浴びる覚悟で、綺麗な島で遊ぶことを諦めて引き返したことがあった。

その時は紙の海図しか持っていなかった。

NewPecがあれば、島へ行くことが出来ただろう。

 

メンテその他、

デッキのチーク部にガラス塗料を塗った。

最近やっとガラス塗料で使えるものが出て来た。

 

アルミのマストに錆止めを塗る。

ナノテクで開発された錆止めだが、

今までさんざん試して来た錆止め塗料はどれも今一だったが、

今回の錆止め剤(必殺錆封じ)はいい感じだ。

 

あとは、デッキカバーとレイジージャックを作りたい。

耐候性生地の「コーラル」が、近くの会社で1,650円/mで売っていた。

縫製の糸には、ビニロンが耐候性があるらしい。

家庭用のミシンで作ろうと思っているので、針は#16、糸は#30、ぐらいか。

良く分からないから、取りあえずやってみよう。

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年をとると日焼けしたくなくなる。

長袖長ズボンに帽子。

 

ホームポートは伊豆長浜。

隣町の長岡に町営のいい温泉(湯らっくすの湯)があった。

”あやめ湯”も風情があってよかった。

 

夜のハーバーは、遠い町灯りで薄明るい空を背景に、

マストやステーが影となって揺れながら眠っている。

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