僥草庵(ぎょうそうあん)は、UWall(砂利壁)第一号の家。

既に施行中であったが、予定の外壁材をどうしても使う気になれなかった。

かといって、これぞという素材も無い。

悶々とした気持ちは以前からあった。

いよいよその気持が凝縮して来て、ステンネットと砂利を使った壁を考案した。

無機物で劣化の心配が無いので、潅水用のパイプを設置して緑化を施した。

その後このUWallは、当社の標準仕様となる。

 

URCを外断熱で作り、断熱も高めて床暖房を採用した。

太陽光パネルと太陽熱パネルを設置し、電気と湯を作る。

湯は床暖房にも使われる。

 

プランは、敷地の四隅を開けて十字型としたことで、どの部屋も庭に面するようにした。

どの部屋も光が入り風が通る。

十字型プランは、中規模敷地における1つの解答例になったが、

新しいプランである訳ではない。

 

日経新聞(2000年5月20日)