3代目のヨット

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2014年4月

3代目のヨット(バンドフェット30f )を中古だが買うことが出来た。

今日は、これから乗るための整備事項の確認に来た。

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ヨットは生涯続けていきたいと思っていた趣味なので、また乗ることができてうれしい。

1代目は仲間5人で30fのスループ艇を自作した。

皆、社会人としてこれから頑張っていかねばならない時期で、休日にしか作れなかったから完成に3年かかった。だが集まれば野球などして遊んだ懐かしい時期だ。

船体はFRPで作った。FRPの作業をした日は、皮膚に無数に刺さったガラス繊維がチクチクと痛かった。

「出来上がったら太平洋を渡ろう!」という夢が懐かしい。

製作に3年もかかってしまったのでその夢は実現しなかった。

そのうちぽつぽつと結婚し始め、やがて子供が生まれ、育って、ヨットに来るようになった。

30fでは手狭になり大きな船を購入した。

しかしそれを機に主要メンバーの1人が体調不良を理由に参画を断念し、2代目は4人のメンバーでのスタートとなった。

その後は、今度は子供も学業仲間と遊ぶようになり、やがてはメンバーも減り、維持も負担になってヨットを手放すことになった。

操船にしてもメンテナンスにしても、一人でヨットを維持するのは無理だ。

生涯続けようと思っていたヨットであるが、ここで諦めた。

いまさら他の船に合流する気にもなれない。

数年経ったとき、あと動けるのも10年しかないと、かつて体調不良を理由にしたメンバーが超多忙の仕事の毎日を変化させたいと思い立ち、2人で船を購入することになった。

船の選定や交渉は全部彼がやってくれて、私はそれに乗っかっただけ。

1代目を浸水したのは、30歳のときだった。27歳から作り始めたことになる。

そして今は65歳になっている。

 

5月の天候のいい日に数日間の整備の予定

岸から船に渡る工夫、レイジージャック製作、コンロを改造、オートパイロット修理、チーク部のニス補修、マストに登るはしご製作、風見交換、オーニング製作、金属部錆止め、FRPの補修、オイル交換、GPS購入、前オーナーの荷物の整理、等々。

整備も楽しい。